「猫を飼ってから、自分が猫アレルギーだということに気付いた!」
こういう話をたまに耳にします。我慢をして飼い続けている人もいますが、アレルギー症状が悪化する恐れもあります。
そうなってから猫を手放すなんてことは、とても悲しいことですよね。
ですから、猫を飼いたいと思っている人などは、事前にアレルギー検査を受けておくべきでしょう。
今回は、猫アレルギーの診断や検査方法についてお話をすると共に、猫アレルギーの原因と症状についてご紹介していきます。
猫アレルギーが心配?猫アレルギーを診断する方法とは?
自分が猫アレルギーかどうか、それを知るためには何をしたら良いのでしょうか?
その方法を、いくつかご紹介します。
病院で検査:診断方法としては、主に血液検査を行う
一番確実なのは、病院で検査をしてもらうことです。
最近はアレルギー科も増えていますので、そちらでお願いすると良いでしょう。
それ以外でも、皮膚科・内科・耳鼻咽喉科で検査を受けることが可能です。
ちなみに猫アレルギーだけの検査だと、保険が適用になりません。
検査方法は、血液検査が基本です。
その他に、針で皮膚を軽く刺す方法もあります。
検査キット:市販の検査キットを購入して診断する
病院で検査してもらうのは確実ですが、待ち時間が長いと大変ですよね。なかなか時間が取れない人の場合、検査キットを購入して診断することも可能です。
金額は6000円くらいで、自宅で出来ますので忙しい人でも気軽に行えますね。猫以外のアレルギーも調べられますよ。
猫カフェ:猫と触れあい、アレルギー症状の有無を確認する
今ではすっかり有名になった、猫カフェ。私も行った事がありますが、たくさんの猫と触れ合える素敵な場所です。
実際にそのような環境に入ってみて、自分の体に何らかの異変が起こるかどうか試してみる方法もあります。
症状が出た場合、どの程度のものか知ることも出来ます。猫を飼っている友達の家に、遊びに行かせてもらうのも良いですね。
ただ、アナフィラキシーショックの危険もありますので、心配な場合はやはり検査を先にしておくと良いでしょう。
猫アレルギーになる原因は?猫アレルギーの症状は?
猫アレルギーって、どんな仕組みで起こるのかご存知ですか?その原因について見ていきましょう。
原因は、猫の皮脂腺から分泌されるアレルゲン
猫アレルギーの原因となっているアレルゲンは、猫の皮脂腺から分泌されています。
猫アレルギーの人の9割が「Feld1」という物質に反応することがわかっています。
猫から出たFeld1が、フケや抜け毛について空中に舞うことが原因でアレルギー反応が起こります。
また、猫の唾液にはFeld4という物質が含まれていて、これに反応する人もいます。
これらのアレルゲンが体内に入ると、ヒスタミンが反応することで痒みが出たりするのです。
検査をすれば、自分のアレルゲンが何なのかを把握する事が出来ます。
一般的な症状としては、花粉症と同様の症状
鼻水、くしゃみ、目のかゆみ・充血、のどの痛みなどが主な症状で、花粉症とよく似ています。
花粉症だと思っていたら、実は猫アレルギーだったという人も珍しくありません。
重症化すると、皮膚が腫れたり呼吸困難もある
反応の仕方は人それぞれで、軽い人から重い人までいます。
重症化することで、皮膚の腫れや痒みが酷くなり、呼吸困難に陥る事もあります。
猫アレルギーを治すことは可能?猫アレルギーの克服方法とは?
自分が猫アレルギーだということが分かったら、治せるかどうか気になりますよね。
猫を飼いたいと思っている人は尚更のことでしょう。猫アレルギーを克服する方法って、あるのでしょうか?
猫アレルギーを発症した場合、根治することは難しい
残念ながら、猫アレルギーが発症してしまった場合は、根治するのが難しいようです。
ただ、猫アレルギーが治った人がいるのも事実。不可能ではないようです。
薬を使わずに治すには、普段の生活を徹底的に見直して見る必要があります。そして、猫の毛やフケの対策をとることが大切です。
アレルギーを治せる可能性がある対策を、ご紹介します。
- 免疫力アップ
アレルギーの異常な免疫反応は、免疫力低下も原因の一つ。
免疫を高めるために、食事や睡眠に気を配りましょう。
また、体を温めることも大切です。
- 乳酸菌の摂取
腸内環境を良くすることで、アレルギーが軽減することがあるようです。
そのために、乳酸菌を摂取して善玉菌を増やしていきましょう。
現代人にアレルギーの人が増えたのは、味噌汁や納豆を食べなくなってきたからという説もあります。
空気清浄器などを利用し、空気中のアレルゲンを除去する
アレルゲンがついたフケや抜け毛が空中を舞っていると、アレルギー症状が出やすくなります。
ですから、掃除をしっかりすると共に、空気清浄機を利用すると良いでしょう。
空気中のアレルゲンの除去に努めることで、症状を緩和することが出来ます。
ブラッシングやシャンプーを行い、猫の体を清潔に保つ
こまめにブラッシングをする事で、抜け毛が空中に舞うのを防げます。
また、定期的にシャンプーをするのも効果的。ただ、基本的に猫にシャンプーは不要なものです。
間違った方法でシャンプーをすると皮膚病になってしまいますので、十分に配慮して行いましょう。
まとめ
猫アレルギーについて、検査方法や原因・症状のお話をしてきましたが、いかがでしたか?
今は、空前の猫ブームです!これから猫を飼ってみたいと思っている人も、多いことでしょう。
そんな時は、まず自分が猫アレルギーかどうかをチェックしてみてくださいね。
血液検査によって知ることが出来ますし、検査キットを使えば自宅で行う事も可能!
もし、飼ってから猫アレルギーだと分かった場合は、症状を軽くする方法を試してみてくださいね。