猫は、気分が良い時にゴロゴロと喉を鳴らしますね。 その音を聞くと、飼い主もなんだか癒される気持ちになってきます。
この不思議な音は、どんな理由で出されているのでしょうか?
ゴロゴロと喉を鳴らしている時の猫は、どんな気持ちなのでしょうか?
今回は、猫が喉を鳴らす理由と気持ちについてお話をしていきます。
猫がゴロゴロと言う理由!喉を鳴らす猫の気持ちとは?
猫を撫でていると、喉の辺りからゴロゴロと音が聞こえてくることがあります。
猫と言えば、このゴロゴロという音をイメージする人もいるくらい、メジャーな行動です。
ですが、猫が喉を鳴らすことについて、まだ分かっていない部分が多いそうです。
どうやら仲間とのコミュニケーションに関係しているようなので、その辺りについてお話をしていきます。
幸せを感じている、嬉しい、満足している
ゴロゴロ鳴らすのは、大抵リラックスしている状態の時です。
大好きな飼い主さんに撫でられて、幸せな気持ちになるとゴロゴロと慣らすようです。
うちの猫は、私と目が合っただけでもゴロゴロと喉が鳴り始めます。 表情に乏しい猫ですが、こういう音で感情を表現してくれるのは嬉しいですね。
人間に対して、何かを要求している
飼い主さんに何かして欲しいと思っている時にも、喉を鳴らすようです。
「ごはん、ちょうだい」などの要求をする時のゴロゴロは、幸せ気分のゴロゴロよりも音が少し高くなるという研究結果が出ています。
いつもより高めの「ピロピロ」というような音が聞こえたら、何かして欲しいと言っているのかも知れません。
仲間を心配したり、仲間とのコミュニケーション
仲間とのコミュニケーションに役立っているとも言われています。
緊張していたり、何か苦痛を感じる状態にある時に、喉を鳴らすようです。
死期が近づいている時もそうです。 仲間に、自分の状態を訴えているのかも知れません。
辛そうな顔でゴロゴロ鳴らしていたら、猫が助けを求めている可能性があります。
猫のゴロゴロ言う理由には癒やしの効果がある!
このゴロゴロという音、聞いていると飼い主の方も気持ち良くなってきませんか?
また、なんだか嬉しい気持ちにもなりまりますよね。
それは、猫のゴロゴロ鳴らす音に秘密があるんです。
猫が自分を落ち着かせ、リラックスさせる
不思議な猫のゴロゴロ音には、なんと癒しの効果があるのだそうです!
ストレスや不安感を取り除き、不眠を改善する効果もあるそうです。
うちの猫に、予防接種の時に押さえつけられた状態でゴロゴロ鳴らす子がいます。
これはきっと、緊張状態にある自分を落ち着かせようとしているのかも知れませんね。
猫が怪我や病気で苦しい時に、治癒力を高める
癒し効果だけではなく、免疫力アップにも効果があるそうです。
ゴロゴロという音には、20~50ヘルツの低周波音が含まれていてストレスを軽減するのです。
ストレスは万病の元!自律神経の乱れの原因でもあります。 ストレスによって白血球の中にあるリンパ球のバランスが崩れてしまい、免疫力の低下を招くのです。
ですから猫は、弱っている時にゴロゴロと喉を鳴らすことで、治癒力を高めようとしていると言われています。
猫のゴロゴロ音は、ストレスを抱えた人間にも有効
なんと猫のゴロゴロ音は、聞いている人間にも効果があるのだそうです。
愛猫を撫でてゴロゴロと喉を鳴らしてくれた時、幸せな気分になるのはそのためだったのですね。
ゴロゴロという音に含まれる低周波の音は、人間の副交感神経を優位に立たせる音なのです。
丁度、温泉に入った時に副交感神経が優位になるような感じです。
低周波によりセロトニン(幸せホルモン)の分泌が促進されますので、人間のストレス解消にも効果があるのです。
猫のゴロゴロ音は神秘的!猫が喉を鳴らすメカニズムは?
喉を鳴らす様子を見ていると、普通に呼吸をしながら同時に音が出ています。
不思議なゴロゴロ音は、どうやって鳴らしているのでしょうか?
猫がどうやって喉を鳴らすのか、そのメカニズムは分かっていない
実は、詳しいメカニズムが解明されていないのです。
いろいろな説はあるのですが、どれもまだはっきり分かっていないのが現状。
ストレス緩和や免疫力アップをしてくれるゴロゴロ音、なんとも神秘的ですよね!
フランスでは、ゴロゴロ音についての本も出ていて、ゴロゴロセラビーと言われています。
獣医師の中にも、ゴロゴロセラピーが自然治癒力をアップするという意見があります。
猫にも性格の違いがあり、ゴロゴロを言わない猫もいる
猫ならみんな、ゴロゴロ喉を鳴らすと思っていませんか?
そんなことはないんですよ。 全くゴロゴロ言わない猫もいるんです。
うちの猫のように、ゴロゴロ鳴らしていても小さすぎて聞こえない子もいます。
耳を澄ますと、すごく小さな音で鳴らしていたりするんです。 鳴らさなくても異常なことではなく、個体差だと思っていれば良いでしょう。
産まれたばかりの子猫と母猫は、ゴロゴロ音でコンタクトをとる
猫は生まれて間もなく、このゴロゴロ音を使い始めます。
母猫は赤ちゃんを産むと、まだ目が開いていない子猫に対してゴロゴゴロと喉を鳴らします。
これは、「お母さんは近くにいるよ」と伝えているのです。 これに対して、子猫も喉を鳴らして答えます。
まとめ
猫の喉がゴロゴロ鳴る理由と、猫の気持ちについてお話をしましたが、いかがでしたか?
猫を撫でるとゴロゴロと喉から音が聞こえてきますが、このメカニズムは解明されていません。
ゴロゴロ言いながら鳴き声をしたり、呼吸も普通にしているようですし、本当に不思議な音ですよね。
驚くのは、この音に癒しの効果や自然治癒力を高める効果があることです。
そしてそれは、人間にも有効とのこと! 副作用の無い薬とまで言われていて、猫の神秘的な力に驚くばかりです。