飼っている猫が、長いことトイレに入ったままだったり、トイレに行っても用を足さずに出てきたり、苦し気に鳴いたり。
それはもしかしたら、便秘になっているのかも知れませんよ。猫も便秘になるのです!
そんな時、飼い主は一体どうすれば良いのでしょうか。ここでは、猫の便秘について説明すると共に、その解消方法もご紹介します。
飼い猫のトイレの様子がおかしい!もしかして便秘?猫の便秘の症状とは?
猫がトイレに行く時、何やらいつもと様子が違うと心配ですよね。おかしな様子が見られたら、もしかしたら便秘かも知れません。
まず猫が便秘になると、どのような様子が見られるか確認してみましょう。以下のような行動が見られた場合、便秘の可能性が高いです。
何度もトイレに行く
「さっきトイレに行ったばかりなのに!?」と、猫のトイレの回数に違和感を覚えたら、注意深く観察してみてください。
いつもよりも多くトイレに行くというのは、何かしら異常がある可能性が高いです。
お腹に便が溜まっていて気持ちが悪いから、頻繁にトイレに行くのかも知れません。
排泄ポーズをしているけど、うんちが出ない
トイレで座っているのに、何も出てこない。この場合は、おしっこが出ないのかうんちが出ないのか、その判断が難しいところです。
普段からトイレの様子をよく見ていると、おしっことうんちでは微妙にポーズが違います。
うちの猫の場合は、うんちの時はトイレの淵に立ってするので分かりやすいです。
おしっこが出ない場合は、膀胱炎や結石などの疾患も疑われます。よく分からない場合は、獣医さんに相談してみてください。
うんちをしながら鳴く
普通、猫はうんちをしながら鳴いたりしません。鳴きながらうんちをしている場合、痛みがあることが考えられます。
うんちが固くなってしまい、出てこないで苦しんでいるのかも知れません。
お尻を気にして舐める
しきりにお尻を舐めるのも、便秘のサインです。この場合も、尿か便か判断するのに、どこを舐めているかよく観察してください。
猫下部尿路疾患の場合も、似たような行動をするからです。
飼い猫のうんちが出ない時はどうすればいいの?対処法は?
症状が当てはまり、飼い猫が便秘の可能性が高まったら、どうしたら良いでしょうか。
その対処法をいくつかご紹介します。
早めに動物病院に連れて行って診察を受ける
これが一番確実で安心な対処法でしょう。
出来る限り詳しく状況説明をし、獣医師に判断してもらいましょう。
便秘対策用のキャットフードに変更する
キャットフードには、ロイヤルカナンなど便秘対策がされているフードもあります。初めて便秘になった猫の場合、こういったフードは即効性があります。
猫は高齢になると、便秘になりやすいようですので、フードの切り替えを考えてみましょう。
猫が十分に水分摂取できるように工夫する
猫は年を取ってくると、喉の渇きに鈍感になってきます。高齢な猫は、十分に水分補給していないかも知れません。
その場合、水飲み場を複数にし、猫がよく通る場所に新鮮な水を置いておきましょう。
夏は水が傷みやすいですので、1日に何度か水を交換してあげましょう。
猫の便秘を解消できるマッサージがある!?どんなマッサージ?
人間と同じく、猫にも便秘解消のためのマッサージがあります!
どのような方法があるのかご紹介しますので、是非お試しあれ!
抱っこを嫌がらない猫:お腹を指の腹で円を描くように優しく撫でる
抱っこしても逃げない猫の場合は、この方法が良いです。
抱っこしたら、お腹に「の」の字を書くように、くるくる優しくマッサージします。
抵抗するようでしたら、やめましょう。この方法は私も人間の赤ちゃん(息子)によくやりましたが、効果抜群でした。
抱っこが嫌いな猫:後ろ足の付け根の辺りを優しく揉む
抱っこさせてくれない場合は、後ろ足の付け根付近をマッサージしてみましょう。
力を入れずに、優しく揉みほぐしてあげてください。出来れば3分くらい、ゆっくりマッサージしてみましょう。
嫌がるようなら、もっと短時間でやめてOK。猫が「マッサージ=嫌なこと」と覚えてしまったらおしまいですので、無理強いはやめましょう。
マッサージは、力を入れずに優しく行うのがポイント
マッサージする時、決して力を入れないように!便秘でお腹に違和感があるというのに、強く押されたら当然嫌ですよね。
優しく、優しく、と頭の中で唱えながらおこなうと良いかも知れません。
まとめ
猫が便秘になった時の症状と、その対処法をご紹介しましたが、いかがでしたか?
トイレに何度も行ったり、お尻をしきりに舐めたり、トイレに入るのに何も出ないというのは、何か異常があるサイン。
便秘の可能性が高いですが、ほかの病気の可能性もありますので、心配でしたら動物病院に相談するのが一番です。
便秘の場合、フードの変更やマッサージが有効です。
また、ストレスによる便秘も考えられますので、毎日の生活で心当たりがあれば取り除いてあげましょう。
トイレが汚いことも、便秘の原因となる場合があります。いつも清潔なトイレを心がけましょう。